昨年、郷里の北海道名寄市でこけしの実演をすることができました。市をあげて大歓迎をしてもらって、本当に幸せでした。こけしを続けてきて良かったなあと、しみじみ思いましたね。
 こけしマニアの叔父が収集のために温湯を尋ねたのが縁で、佐藤善二師匠のもとに弟子入りしたのが中学二年生の時です。実は三回逃げたんです。でもその度に親から、せっかく始めたのだから、もう少し技術を磨けと諭されて・・・・・。
師匠は「こけしはいつでもできる」と言って、お椀とか杓子などの木地物もしっかり仕込んでくれました。
 顔は、どんなことがあっても毎日描きます。
一日に一本でも描かないと、腕がおちるんですよ、本当に。
津軽こけし工人会編 「やさしさの匠」より(平成6年刊行)
青森県 黒石市温湯 温湯こけし 伝統こけし 青森県伝統工芸士 故 小島 俊幸(平成24年12月逝去)
津軽の伝統こけし・温湯こけし


        


津軽黒石四季彩たより