『祝言の晩(バゲ)』

 黒石市の大川原にある旧大川原小学校の校舎を利用した『山のおもしえ学校』にクレヨン画家である
孫内あつしさんのアトリエがあります。 孫内さんはクレヨンで、幼心に誰もが経験したようなノスタルジックな情景や青森の原風景、祭り等を描いており、その彩り豊かに溢れる微細な作品からは過ぎ去った時代の一景を走馬灯のように偲ばせてくれ、郷愁への想いとあいまったりして、誰もが展示しているそれぞれの絵に見入ってしまいます。

 さて・・・・・・
校舎二階の教室を利用したアトリエ前の
廊下に貼られているのが『祝言の晩(バゲ)』という題名の作品。 『結婚式、ウェディング、ブライダル』等の言葉に押されて、昨今ではあまりも使われなくなった『祝言』の二文字・・・・・。
 教室黒板大くらいの大きさに毛筆で描かれた二枚のそれぞれの絵の左上に、この題名が墨痕鮮やかに記され、絵は祝言宴席の人々の様子が時間をおいて描かれており一部は彩色されています。 嫁入りの様子を描いたクレヨン画の大作品もありますが、宴の様子を描き上げたこの二枚の時間差スペクタクルは、津軽弁の言い回しを理解できる人であれば爆笑もの也!? 

 『祝言の晩(バゲ)』、『祝言の晩(バゲ)・その2』の両作品、次ページ共にじっくりご覧あれ・・・・・・。


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津軽黒石四季彩たより